朱墨は赤みがかったものと黄色のものがありますが、赤口がおすすめです。

紙について

墨や朱がにじまないような和紙が適切です。

硯について

硯も墨用と朱用の2種類が必要です。目の細かいものを選びましょう。

こうしてみると、自作するために道具をそろえるだけも結構な出費になりますね。

 

護符を自作するときの心構え

次に護符を自作するときの心構えについてです。

護符の効力は心身を清浄にして誠心誠意書くことではじめて得られます。

心の中に不純な思いがあったり、煩悩があるようでは、護符を自作したところで効果は期待できません。

護符作成のプロフェッショナルたちは、護符を書く前の一定期間は酒、肉食を避け、沐浴をして心身を清めるそうです。

護符を書くというのは、生半可な気持ちでやってよいことではないのです。

具体的には次のような準備をします。

①護符を書写する1週間前から心を清らかに保ち、嘘偽りを口にしない
②護符を書写する1週間前から肉食・飲酒を避ける
③護符を書写する部屋を掃除し、わずかなホコリもはらう
④水で身体、手を清めて書写する
⑤墨をすりながら神気を取り込む呪文を唱える
⑥書きはじめ、途中、終わりの順序を間違えずに書写する
(筆順を間違えると効験が期待できないと言われています)

護符の正しい書き方

ここまで護符の自作に必要な道具と、護符を自作するための心構えについてお伝えしました。

ここからは護符の正しい書き方について説明します。

道教の道士は、護符を書く前に道具へまじないを唱えるようです。呪文にもそれぞれの流派で決まりがあるようですが、さすがに素人には無理でしょう。

ここでは、基本的な書き順について説明します。

護符の文字は書き順が決まっていますが、基本的には私たちが普段使っている漢字と同じです。

つまり

①上から下へ
②左から右へ

という順番です。

とはいっても、護符に使われている文字は普段目にすることがないものばかり。

「難しいなあ・・・」と思うのが普通です。

でも、作法よりもっと大切なのが「誠心誠意、心をこめて書く」ということです。

まずは「心をこめて書く」というところを意識しましょう。

練習法としては、お手本の護符をトレーシングペーパーを使って完コピするというものがあります。

このような護符の画像をもとに、くり返し心を込めてトレースしていくのです。

何千回も繰り返すことで、コツがつかめてくるでしょう。

自作護符に効果はあるのでしょうか?

最後に自作した護符に効果はあるのか?ということについて考えてみたいと思います。

これは、結論から言うと、「正しい方法で心を込めて書けば効果はある」ということになります。

でも、ここまでの説明を読んでみてどうしょう?

簡単にできそうでしょうか?

多くの人は「ムリ!」と思ったのではないでしょうか?

護符の作成というのは、素人が簡単に身につけられるようなものではないのです。

逆にいうと、護符を自作できる本物の力を身につけたなら、未来は変わるかもしれません。

自分のために作るのはもちろん、誰か他の人のためにも作ってあげることができますからね。

それが評判を呼べば・・・

 

護符で人の悩みを解決してあげながら、収入も得られる護符作成のプロフェッショナルとして生きていけるかもしれません。

ま、そこまで望む人は少ないと思います。

中途半端に自分で護符を作っても、時間とお金のムダになりかねません。

自分の悩みを本気で解決するための護符は、プロに作ってもらうのが最も賢明かもしれません。

護符作成のプロとして有名なのが、「桃源院かなえや」と「命泉庵ご祈念堂」です。

もし興味があれば、それぞれどのような護符を作っているのか、次の記事を読んでみてください。

かなえや護符

御記念堂護符